Friday, February 10, 2012

TetherMe 使用感と他との比較

うちに訪れる方の半分以上がTetherMeのエントリーを読まれているようです。サーチエンジンから飛んできた方のキーワードに"iPhone4S""TetherMe""使い方"が含まれています。
そしてうちのTetherMeのエントリーを読み返してみると、ぶっちゃけ便利だよー、としか書いてませんw
これでは申し訳ないので、もう少し意味と内容の有るエントリーを追加します。

以前のTetherMeのエントリーはこちら






まず、TetherMeが数日前のアップデートで少し変わりました。アップデート以前ではTetherMeをインストールする際TetherMeを含めて3つのパッケージがインストールされる作りでした。これが今回のアップデートでnet.tetherme.apneditとnet.tetherme.preferencesがTetherMeパッケージに統合されました。ユーザー側としてはありがたみを感じる部分は殆ど有りません。使い方自体が全く変わっていないからです。



現在iPhoneでテザリングを使用するためにとれる手段は5つ。(厳密にはもっと有りますが)
  1. 純正PersonalHotspot (jailbreak不要)
  2. Pdanet
  3. MyWi
  4. Commcenter Patch
  5. TetherMe
上記5つのテザリングはすべてWifi、Bluetooth、またはUSBで使えます。無線でテザリングをするならWifiまたはBluetoothとなります。WifiはiPhoneのモバイルルーター化とほぼ同義ですから普段家や会社で無線でインターネットしている方は簡単に扱えるでしょう。Bluetoothでのテザリングは電波の飛距離が短くなる点が短所ですが、Wifiに比べて使用電力が少なくて済むという利点が有ります。フォーラム等の検証を読むと、だいたい2割から3割消費電力が少なくなるようです。
Cydiaにはbluetoothでのテザリングに特化したアプリも存在します。iBluever /w OnDemandiTether w/ OnDemandがそうです。どちらも、有料アプリでTetherMeと同じく$5します。特化したところでTetherMeでもBluetoothでテザリングできますし、消費電力もほぼ同等のようですので、わざわざWifiでのテザリングを捨てる選択をする必要はないと思いますので、上記の候補からは外してあります。

さて、本題。

1.はiOS4.3で追加されたPersonalHotspot機能を毎月使用料を払って使う方法で、これが一番真っ当なやり方です。AT&Tでは先日データ料金体系が変更になり、テザリングを使うには毎月5GBまでの使用で$50になりました。うちのデータプランは3年前から使っているデータ量無制限で$30ですから、変えることに旨味は有りません。月々の使用量もせいぜい1GB程度ですから5GB分も料金を払うのはバカらしい話です。日本ではauとSoftBankからiPhone4Sが出ていますが、テザリングを許可しているのはSoftBankだけのようです。auでテザリングを行うためには現状、脱獄必須になる訳ですね。

2. Pdanetは無料で使えるのが強みです。CydiaストアからインストールしてSSIDとパスコードを設定するだけで即使えるようになります。テザリングの設定の項目が他と少し違い、特筆するべきはHide Usageという部分。これは、テザリングが極力ばれないようにパケットをiPhoneから飛ばしているように見せかけるようなものです。(そして実際、効果はあると思われますが、最終的にテザリングがばれたという報告もあがっています。)これはレベル1、レベル2と分かれていて、レベル2の方が偽装が強力であるようです。しかし、レベル2を選ぶと、ホームページの表示が携帯用のサイトに飛ばされてしまうようで、パケットを偽装することでテザリングがばれにくくすることは出来ても使い勝手が大きく悪化します。このトレードオフが大きすぎるのでうちではPdanetは使っていません。そして、電池の減り具合もかなり早いです。ぐんぐん減っていきます。無料ですから一応インストールはしていつでも使えるようにはしてありますが、使うときは充電機がないと...

3. iPhone3GSではMyWiを使っていました。というのもうちの3GSは長いことiOS3.1.3で使っていたからです。iOS4.3.3の脱獄が出た時点で3GSをアップグレード、その少し後にTetherMeに鞍替えしてしまったのでMyWiはお役御免になりました。使い勝手はそこそこ、設定の仕方もPdanetとほぼ同様にSSIDとパスコードを設定するだけで簡単です。MyWi3より、MyWi4のUIがまとまっていて奇麗なんですが、それでも無駄にアプリが肥大している印象です。しかし、MyWiの利点はこのUIにあります。直感的でiPhoneアプリの基本である使いやすさ、分かりやすさが売りでしょう。しかし、たまにフリーズするのが減点対象。それもフリーズするとリスプするまで直りません。テザリングをオンオフするのも少し他と比べてかなり時間がかかる印象です。それと、これも体感ですが、電池の使用量がTetherMeに比べて特に多い気がします。MyWiでテザリングすると電池残量が目に見えて減っていくんですよ。TetherMeも当然電池は食いますが、MyWiより相当ましです。そして、MyWiの最大の欠点は価格。$20ですよ!!?TetherMeとiBlueverとiTetherを買っても$5おつりが来ます。

PdanetとMyWiが電池食いの原因の一つはおそらくそれ自体がアプリである、というのがあります。他の3つはiOSに備わっているPersonalHotspot機能を利用してテザリングを実現していますからパワーマネジメントもiOS任せです。当然AppleもPersonalHotspotをiOSに実装する際に本気で電力対策を考え、テストしてきた部分でしょうからさすがに優秀です。以前のMyWiなど、充電中であっても電池残量が減っていく、という状態でしたからそれだけWifiと3Gを同時に使うというのは電池を消費することのようです。PdanetやMyWiが現在どういう原理でテザリングを実現しているかは分かりませんがアプリ側で何かの処理を行っている分だけ余分にメモリや電力を消費しているのは間違いないです。

4.ですが、パッチを当てるだけでPersonalHotspotを強制的に使えるようにしよう、と言うものでCydiaから無料でインストールできます。残念ながらiOS5対応のものは正式にリリースされていませんが、iOS4対応のものは動作確認もされており、普通に使えるようです。ただ、これ、純正のPersonalHotspotをオンにするだけだと、APNの部分がテザリング用の記述を使うことになるんですが、これはまずいんじゃないかなぁ。APNChangerとかと併用してAPNを変えて使わないとテザリングがすぐばれる気がします。逆にTetherMe、Pdanet、MyWiはそれぞれのデベロッパからテザリング用のAPNを使うようにプログラムはしていない、と表明されていますからこの3つのアプリに関してはAPNに気を使う必要はないです。うちではCommCenter Patchを使ったことないのであまり詳しくはかけませんが、無料ですし、一応使える候補ということで。

5.TetherMeは個人的に必要十分、無駄もなければ足りないものもない印象で、うちではベストマッチ。TetherMeの使い方というのもほぼあってないようなもので設定できる部分と言えばAPNと新しく追加されたSSIDの常時オン程度。
APNの部分は特に弄る必要はないです。TetherMeをインストールするとき等に使われているSIMを読みにいき、そこから最適なAPNを選んでいるようなのでAutomaticをオンにしているだけでいいので楽です。PdanetやMyWiで自由に設定できるSSIDはTetherMeでは変えられません。これはiPhoneに設定された名前がそのままSSIDとして使われるPersonalHotspotの仕様の部分なのでTetherMeのせいではありません。どうしてもテザリングで表示されるSSIDを変えたい場合はiPhoneの名前を変えるしかなく、Setting.appから一般、情報と進んで、名前の部分から変更することになります。
ちなみに、データ通信をオフにしていると右側のSSの様にPersonalHotspotがグレイアウトして設定を変えられません(オンオフも変えられない)。エッジにしても3Gにしてもとにかく携帯データ通信が出来ることが当たり前ですが大前提のようです。逆に3GはオンだがWifiやBluetoothがオフの場合はPersonalHotspotをオンにしたタイミングでWifiやらBluetoothをオンにしますか?とポップアップで聞いてきます。この挙動はTetherMeではなく、iOSの部分ですが、参考までに。

PersonalHotspot機能について。設定できる項目はオンかオフ、使われるパスコードの設定。それだけです。TetherMe側から入っていって設定することも出来ます。
PersonalHotspotがオンになっていれば、他のデバイスからiPhoneの名前(SSID)が見えます。それを選んで、パスコードを入力するだけでテザリング状態になり、ネットに繋がる訳ですね。PersonalHotspotは最大で5台までのテザリングを許可できます。この辺はモバイルルーター機器と変わりません。テザリングで繋いだデバイスは3Gに直で繋がっているiPhoneに比べ速度が若干落ちますが、これはネットに繋がっている、と言うことの方が重要なのでうちではそれほど気にしていません。

テザリングは他のWifiと同様、一回パスコードを入れて繋げてしまえば、SSIDが利用可能である場合は勝手に繋がってくれます。これは便利なんですけど、PersonalHotspotを切るのを忘れてしまうと、テザリングが繋がったままになり、両デバイスとも電池が減っていきます。特にiPhone側ではテザリングが繋がっている間はWifiと3Gがオンになって消費電力が高い状態を維持しますから、気が付いたら電池が空になっていた、ということもあり得る訳です。
この辺はうちのApptivatorの設定等を参考に簡単にオンオフできるようにしておくといいですよ。



追記) Bulletinを入れたことでロックスクリーンからもトグルのオンオフが出来るようになりさらに快適になりました!!

追記2)速度比較用のSSを上げてみました。DL速度は予想通り落ちていますが、なぜかUL速度が4S単体の時より早い...なにか3Gリミッターみたいなのあるんだろうか...

<- 3GSテザリング中 
4S ->

追記3)うは、3GSのSS間違ってました。すいません。


他に気が付いたこと、思い出したことがあれば、追記します。

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